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シルマリルの物語』(シルマリルのものがたり、原題:The Silmarillion)は、J・R・R・トールキンの作品集である。『シルマリリオン』あるいは『シルマリルリオン』とも表される。

指輪物語』『ホビットの冒険』の舞台となった世界の神話として、両作品に先だって構想・執筆されたが未完に終わり、作者の死後、息子クリストファ・トールキンの編集を経て1977年に出版された。

『指輪物語』『ホビットの冒険』で断片的に現れる英雄や神々の物語が詳細に記述されており、中つ国を含む作品世界へより深く没入させる内容となっている。

作品は以下の五部からなる。

  1. アイヌリンダレ(Ainulindalë) - 創世神話
  2. ヴァラクウェンタ(Valaquenta) - 神々の物語
  3. クウェンタ・シルマリルリオン(Quenta Silmarillion) - 大宝玉シルマリルを巡るエルフたちの物語
  4. アカルラベース(Akallabêth) - 第二紀の物語
  5. 力の指輪と第三紀のこと(Of the Rings of Power and The Third Age)

また遺稿集として他に『終わらざりし物語』、『The History of Middle-earth』シリーズがある。

翻訳

日本語には、1982年に田中明子の訳で評論社から上下二分冊にて刊行された。のちにこれを一巻にまとめ、改訳された新版が同社から出ている。

2006年現在入手可能な文献

関連項目

  • ドイツのヘヴィメタルバンドブラインド・ガーディアンのアルバム『ナイトフォール・イン・ミドル・アース』(1999年)は、クウェンタ・シルマリルリオンの話の中盤ぐらいまでをそのまま楽曲化したコンセプトアルバムである。
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